“きの子”
ある時の日曜日 五つ違いの兄を弟と
三人で きの子とりに 山に入りました。
あるワ あるワ、シイタケが枯れて倒れ
た柳の木に、びっしりとちょうど10cm
位に重なってついているのです。
大きな歓声と共に、持って行った 風呂敷は
いっぱいになり、自分達のシャツを脱いで
手のところを結んで 三つも採りました。
少し行くと 山の屋根になります。
今度は巻いた怪我一かかえもある程の森
で10もあるのです。
とうとう、手に持つことも出来ず兄が
風呂敷を背負って一度下山し、母を呼
びに行きました。
弟と二人で 兄の帰る一時間暇つぶ
しです。
舞茸は、とらずに母を喜ばセた
くてそのまま置いておきます。
キョロキョロと足りを見廻したら
ふっと目に入った大きな立ち枯の木に
ヒラタケがびっしり… ワァー!!
大きなフキの葉を四~五枚とってその
上に一枚づつ ていねいに ヒラタケと
りです。
同じ木に 時には猛毒のツキヨタケ
も出るのです。
ツキヨタケは夜、月の無い暁、
自ら、薄い緑色に光を 発光するのです。
何とも云えないほど、美しい色なのです。
ずっと 見入っていたことを思い出します。
2つに割ると 中に黒いシミがあります。
夕方 私達3人と母とで背負えない
程のきの子を とって帰って来、夜なべ
で ランプの下で きの子を干すのです。
もめん糸に、しいたけは、軸で、花の
レイの用に輪にし、舞茸は、割いて
やっぱり、レイの様にします。
舞茸は 白いのは、早生で黒いのは
おくてです。
家の桜は、きの子でびっしりです。
3~4日は、マイタケごはんに 味
噌汁、油いためと、きの子料理が
続きます
〝あなた達のお陰で、今年は、ずっと
美味しいうどんが食べられるネ〟と
笑っている母です。
春一番最初のカゴたけ〈アミガサタケ〉
から、シイタケ、ムキタケ、ヒラタケ
ボリボリ、各シメジ、 そして秋おそくの
えの木たけ〈雪の下〉迄、生活の中で
覚えたきの子知識です。
アッそうそう、本しめじは炭焼き
釜の閉めた後3年目ころから出は
じめます。
しめじと炭は、相性が良い様です。
一本見つけたら ラッキー!! 輪を
えがいて出てくるのです。
つづく